久々にハートレスについて!

最近書いてこそいないものの、最新セットが出た際には必ず「ハートレスで使えそうなクリーチャーいねーかなー」と、クリーチャーをなめるように見ています。

マナコスト、P/T、能力によって、ハートレスにおける強いクリーチャー、弱いクリーチャーがいるので、オリジンのカード(+自分が使っていたカード)を例に見ていこうと思います。



①2マナ以下は基本必要ない!
2マナは、ハートレスを置くマナです。そして2マナ以下のクリーチャーは、アーティファクトクリーチャーでない限り、コストを下げられても1しか下げられません。
ハートレスの-1/-1というのは、かなり由々しき問題です。ましてやP/Tがさほど高くない2マナ以下のクリーチャーに対しては、よほどでない限りパフォーマンスが下がります。よって、基本は3マナ以上、不特定マナ2マナ以上で考えます。

例外としては、ジェイスでしょうか。タフネスが1になるぐらいでさして影響がなく、変身すればハートレスの影響を受けません。
あとは自分が使っていた例外としては、呪文滑り。ハートレス状態なら0マナで置け、ハートレスを帰化系のスペルから守り、デカブツを除去から守り、ハートレスデッキの弱点である序盤の猛攻をキャッチできる…。正直ハートレスを使うなら必須と言っても過言ではないカードです。


②タフネス1も基本は論外!
タフネス1のクリーチャーは、ハートレス状態で死にます。そもそもとしてアド損になってしまうので、タフネス1は「死ぬことに意義があるクリーチャー」しか採用しません。

あくまで例ですが、スタンでは死橋のシャーマンです。1マナハンデスと化すだけなので、旨味が少なすぎますが。

例外として、自分が使っていた危険なマイアがあります。ハートレス状態だと0マナ無色2点火力に。もちろんこれだけでは一長一短ですが、ヘイヴングルとの死者と合わせてマナの数だけ2点をぶち込む通称「マイア投げ」という強力なコンボがありました。


③能力の強いデカブツを採用する
これがハートレスの基本です。ハートレス状態でも強力なメリットがあるクリーチャーを採用します。

例えばオリジンでは、辺境地の巨人。3ターン目に出せる上にレシオの高さで-1/-1をあまり気にする必要が無く、高名でカウンターを乗せればハートレスのデメリットなど、あってないようなものです。

自分が使っていたカードの代表としては、もちろん霜のタイタン。4ターン目にでてマナを縛る動きは、まさに鬼畜でした。自分に除去が効きにくいのも、先手4ターン目マナ縛りと相性が良いです。まああの時代はハートレスの-1/-1が仇となって四肢切断で死ぬことがありましたが…。


④優秀な低マナ域も必要
ハートレスがいくらコストを下げるといえども、デカブツばかり入れると張れない時や割られたときにボコられます。
なので、序盤の壁となりつつハートレスとも相性が良いという、欲張りなクリーチャーが必要です。

これはニッサですね。1マナで1/1といえども戦場に残り、森を持ってこられて、土地が7枚になれば影響を受けないPWになれるという点で非常に使いやすいです。ハートレスが無くても3マナで運用でき、デカブツに繋げるための土地を補充できる所も○。
というより、ニッサはぜひともハートレスで使ってみたいですね。

自分が使っていたカードの代表としては、真面目な身代わり。出した時点でランパンでき、壁としての役割を果たしつつドローまでさせてくれる真面目君です。
ハートレス2枚張りで、0マナランパンドローという荒業もできます!ヘイヴングルの使者がいると、マナの数だけランパンドローできる通称「ソーレングルグル」もできます。マイア投げと同じく、恐ろしい動きでした…。

⑤特殊なカードは使いやすい
神の様に「クリーチャーであるがクリーチャーでない」カード、クリーチャー等のコピーになれるカード、クリーチャーで出るが別のパーマネントになるカード、想起などの特殊コストを支払えるカード…と、これらはハートレスで活躍しやすいです。

今回だとPWですね。既に散々紹介しましたが、「ハートレスのデメリットを受けないようになる」というのは相当強い事です。

自分が使っていたのは、ファイレクシアの変形者。ハートレス状態なら1マナ+2ライフで出せ、すでに出ているデカブツのコピーに難無くなれます。霜タイタンコピーしまくって縛りまくる、ルーン傷から持ってきてまたルーン傷になってまた持ってきて…などとハートレスの鬼畜っぷりを上げるのに一役買っていました。
しかもアーティファクトにもなれる!クリーチャーでないアーティファクトの場合は、ハートレスのデメリットを受けない素敵なおまけつき。

⑥Xマナは強くなる
Xマナ分カウンターが乗って出てくるクリーチャーは一見使えなさそうですが、ハートレスはコストを2減らすので、たとえばX=3の所を1マナで支払えます。そうすると3/3の状態で出てきて、ハートレスの効果で2/2。差し引き1マナ得をしています。
なのでXマナのクリーチャーは相性が良いです。必然的にマナが伸びるのも相性が良い所以ですね。

オリジンでいうと、搭載歩行機械。…まあこいつはコストがXXな上、でた飛行機械がハートレスによって全滅するというおちゃめなところがあるので使えませんが…。

⑦複数出すクリーチャーはお勧めしない
トークンや仲間を引き連れてくる系のクリーチャーは、相対的に弱くなります。
タフ1の仲間を呼ぶのは論外として、2体ならば-2/-2、3体ならば-3/-3…と、デメリットを色濃く受けてしまう訳です。

オリジンでは、血の儀式の司祭。3マナで呼び出せるものの、出るのは1/1と4/4飛行。打点が2も減ってしまいます。
正直こいつはそれでも強い方ですが、デメリットもあるのであまりお勧めできません。

例外としては、森林の怒声吠え。本体が高レシオな上、ハートレスに入れたクリーチャーならハートレス状態でも活躍できるものがチョイスされているはずなので、デメリットを極限まで緩和できます。



こんな所でしょうか。一言でいうならば、「ハートレスのデメリットを突っぱねられるクリーチャー」ですね。

最近のハートレスに採用したいクリーチャーは、緑に優秀なカードが多いので、緑黒かスゥルタイカラーで作ってみたいですね。

コメント

nophoto
通りすがり
2015年7月29日11:20

モダンでハートレスを組もうとし、頭を抱えている者です。
記事、とても勉強になりました。今後の更新も楽しみにしております。

山田
2015年7月29日22:29

ハートレスはスタンでバリバリ使っていましたが、超面白いですよ!
「ハートレスデッキ」のタグから過去の日記(多分モダンの考察も)が出てくるので、よろしければ参考にしてみてください。

今後もデッキができたりしたら書いていくので、ご期待ください!

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