BNG、新しいキーワード
2014年1月12日 最新セット
そこで明らかになった２つの新しい能力、InspirationとTributeについて見てみようと思います。
まずはInspiration。日本語は「霊感」や「啓示」。テーロスだと啓示の意味が強そうですね。
Mediator of the Ideal 4UU
Creature Sphinx 4/5 Flying
Inspiration - Whenever Mediator of the Ideal becomes untapped, reveal the top card of your library. If it’s an artifact, creature, or land card, you may put it onto the battlefield with a manifestation counter on it. It’s an enchantment in addition to its other types.
Inspirationを持つこのスフィンクスがアンタップ状態になるたび、ライブラリートップを公開してクリーチャー・土地・アーティファクトならば場に出すことができます。ただ場に出るだけでなく、「manifestationカウンター」というものが乗ります。これが乗っていると、エンチャントのタイプを追加で持ちます。
毎ターンタダでパーマネントを出すことができ、占術との組み合わせも良好ですが、出したパーマネントはエンチャントでもあるので壊されやすくなります。逆にエンチャントの数を水増しすることで天上の鎧や安全の領域を強力にすることもできます。
これだけではInspirationがどういう能力かわかりにくいですが、
①アンタップ状態になるたびに誘発する能力
②ライブラリートップを公開して何らかの効果が出る能力
③エンチャントの追加タイプを持つ「manifestationカウンター」に関する能力
のどれかっぽいです。自分は③だと思っています。いかにもエンチャント環境っぽい能力を作り出せますし、これがキーワードに含まれなければ、manifestationカウンターの効力がスフィンクスがいなくなれば消えるからです。
啓示によって神の創造物であるエンチャントを生成する、ということを表現しているっぽいですね。
そしてTribute。日本語は「賛辞」や「貢物」。テーロスだと貢物の意味が強そうですね。
Wild Nessian Devastator 4GG
Creature Hydra 6/6
Tribute 6 (As this creature enters the battlefield, an opponent of your choice may put 6 +1/+1 counter on it.)
When Wild Nessian Devastator enters the battlefield, if its tribute wasn’t paid, you may have Wild Nessian Devastator fight another target creature.
Tributeを持つこのハイドラが場に出たとき、対戦相手はそれに+1/+1カウンターを６個乗せるかどうか選びます。乗せなかった場合、対象のクリーチャーと格闘できます。
懲罰者をキーワード化したようなものとなっていますが、能力に数字が含まれているので基本はクリーチャーの能力で、+1/+1カウンターと関連したものとなりそうです。相手がカウンターを乗せるか乗せないかを選び、乗せなかった場合に何らかの能力を誘発する、といった感じのようです。
貢物を捧げないと罰やたたりを引き起こす、といったことを表現しているっぽいですね。
まあこの手の「相手に選択肢がある能力」は、一般的に弱いとされていますね。このハイドラだと相手にクリーチャーがいなければ6/6バニラとなり、相手が除去を持っていればカウンターだけ乗せておいて除去、と相手が有利な選択をすることが多いです。
使えるとしたら、怒鳴りつけや冒涜の悪魔のようなどちらに転んでも強いカードでないと厳しいですね。乗らなかったときに誘発する能力がかなり重要です。
小型エキスパンションなので、キーワード能力はおそらくこの２つのみだと思います。これらを持つカードが出てくるのが楽しみですね。
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